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「かろうじて立っている」(2024)
「台に座り、ポーズを取って動かないように 「物」 に徹していた時に 「トレース」 する者の視線を発見した。
台に座る私を十数人が取り囲み、 そこにある 「物」 としての人物の姿を丹念に写し取ろうとしている。
物がどんなふうにそこに存在しているのかを眺めたいから、人は物を描くし作るのだと、その視線の中にいて思った。
台の上の私は、こちらからもトレースする視線を投げ返すようにその風景を見ていた。
時間が終わるとイーゼルはパタパタとたたまれていなくなって、風景がほどかれたようだった。」(2024年7月)